これまでの「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」

2009 アテネ(ギリシャ)

会期:2009年10月13日―2010年6月30日
会場:ギリシャ・アメリカン・カレッジ
主催:ギリシャ・アメリカン・カレッジ
http://www.acgart.gr/ACG-EXHIBITS/PAST/OPEN-MIND/OPEN-MIND.htm

「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」(ハーンの開かれた精神)は、ハーンの人生や価値観をひとことで表現している言葉ではないかという視点からアテネのギリシャ・アメリカン・カレッジにおいて世界で初のアートでハーンの精神を表現するユニークな美術展として開催された。ギリシャのメジャー紙がこれを大きく取り上げたこともあり、オープニングには500人以上の人が訪れ大きな話題となった。ギリシャ在住のハーン愛好家タキス・エフスタシウ氏によって発案され、アーティスト野田正明氏による同名のモニュメントがキャンパス内に設置された。


2010 レフカダ(ギリシャ)

会期:2010年7月15日―8月5日
会場:レフカダ・カルチャーセンター
主催:ギリシャ・アメリカン・カレッジ
http://www.acgart.gr/ACG-EXHIBITS/PAST/OPEN-MIND/LEFKAS-aspects.htm

ハーンの生誕地、レフカダのカルチャーセンターで巡回展として開催された。


2010 松江(日本)

会期:2010年10月10日―11月14日
会場:松江城天守閣、小泉八雲記念館、カラコロ工房
主催:松江市
http://hearn2010.yakumokai.org/exhibition

2010年は、小泉八雲来日120年・生誕160年という記念の年にあたることから、新たに日本人と海外アーティストに参加を呼びかけ、小泉八雲に捧げる同タイトルの美術展を松江市の松江城天守閣等で開催した。あえて観光サイトを会場に選んだことにより、期間中45,000人が訪れた。また築城400年の歴史的建造物とコンテンポラリーアートの美しい調和が感動と話題をよんだ。オープニングには多くの関係者が訪れ、野田正明氏のモニュメントが宍道湖岸に設置された。


2011 ニューヨーク(アメリカ)

会期:2011年9月30日―10月14日
会場:日本クラブ・日本ギャラリー
主催:松江市
http://yakumokai.org/4095

この美術展は、2011年にニューヨークで“Book and Art Exhibition The Open Mind of Lafcadio Hearn in New York”と題して巡回展として開催された。ニューヨークは、1869年ハーン19歳の時、移民船に乗って海を渡り初めて上陸したのがニューヨークだったこと、彼の著作の大半がニューヨークで出版されたこと、日本クラブの創始者がハーンを敬愛していた高嶺譲吉だったことが、その開催理由であり、美しい装丁の初版本(Takis Efstathiou Collection)が、見る人に衝撃を与えた。


2012 ニューオーリンズ(アメリカ)

会期:2012年10月18日―10月28日
会場:テュレーン大学
主催:松江市
http://yakumokai.org/423

2012年、美術展“Book and Art Exhibition The Open Mind of Lafcadio Hearn in New Orleans”は松江市とニューオーリンズ市は友好都市であることから、全米でも屈指のハーン・コレクションを所蔵するテュレーン大学で開催された。ニューオーリンズは、ハーンがジャーナリストとして10年間を過ごした町であり、クレオール文化が花開くこの街で彼のオープン・マインドは熟成され、また4冊の本を出版するなど作家としてのキャリアをスタートさせた。ハーンの曾孫小泉凡氏の講演とオープニングには多くの人が参加し、オープン・マインドへの共感を得た。


2014 レフカダ、アテネ、コルフ(ギリシャ)

会期:2014年7月3日―7日
会場:レフカダ・カルチャーセンター(レフカダ)、イオニアン・ブルー・ホテル(同)、ギリシャ・アメリカン・カレッジ(アテネ)、コルフ・アジア美術館(コルフ)
主催:ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業実行委員会
http://hearn2014.yakumokai.org/ja/

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の没後110年を記念し、生誕地のギリシャ・レフカダで国際シンポジウムを開催した。出自や人生の旅による異文化の影響を受容しつつ、ハーンの精神はどのように進化し開かれていったかを解釈し、現代社会にハーンの思想がどのように有効なのか、またそれを生かした文化創造やその可能性を探ることを目的とし、5か国9人のパネリストが2日間に渡って様々な側面から発表した。
また、レフカダ・カルチャーセンター内にハーンの史料館がオープンし、町の文化資源として活用されることになったほかハーンの作品に触れるパフォーマンスも上演され、シンポジウムとともにギリシャ国内で初めての歴史的なイベントとなり本事業の総参加者数は約2,000人となった。